時和草庵

自称・古楽の楽しみ方研究家で朗読愛好家の雑記日記とお知らせ。

古楽かふぇライヴ&トーク【BxG】

            <h4><strong>古楽かふぇライヴ&トーク【BxG】Buxtehude-Graupner</strong>

〜そのころドイツで、音楽家たちがみんな知っていた二人の巨匠〜 日時:2017年 1月28日(土)15時開演(14:30開場) 会場: Space415  (東京都中野区新井2-48-12 2F) 会場へのアクセスはこちらへ→http://space415.info/index.php/access/

演奏︙北山のぞみ(ソプラノ) 町村 彰(バリトン) 山口範子(チェンバロ) お話︙白沢達生(音楽ライター 翻訳) 参加費︙ 事前予約 3,000円/当日 3,500円 当日受付にて精算願います。 お申込はこちらのページからどうぞ

https://goo.gl/QXI5bB

その他︙終演後、出演者を交えての茶話会を行ないます。 お気軽にご参加ください。(お飲み物とお菓子をご用意しております) お問い合わせ︙E-mail : kcafe@dream.jp TEL: 070-6940-2070(留守電折返し対応) 詳細︙

2017年1回目の古楽かふぇは、歌とチェンバロの演奏に お話を交えてのライヴ&トークです。 日本国内では、現状、演奏される機会の少ない ブクステフーデとグラウプナーの声楽作品を、 楽しいお話を交えつつお聴きいただきます。 初めての方も、既に愛好家の皆様も、気楽に気軽にご参加ください。 【古楽かふぇだから聴ける】音楽とお話の数々を、お聞き逃がしなく。 以下、お話をしてくださる白沢達生さんからのメッセージと演奏者のプロフィール♪

++++++++++++++++++++++++++++ ブクステフーデとグラウプナー ~そのころドイツで、音楽家たちがみんな知っていた二人の巨匠~

作曲家の名前が、いま有名かどうか――それが、音楽の魅力となんらむすびついてこない。18世紀以前の音楽は、とくにそうかもしれません。 いまや生前の名声が嘘のように忘れられている、二人の作曲家に焦点をあて、そのことをあらためて実感する……そんな機会になるのでは?と思う演奏会が、シリーズ化を前提に立ちあがろうとしています。

かたや、若き日のバッハがその音楽を学んだばかりか、演奏にじかに触れるべく、徒歩で大旅行をしてまで遠くリューベックまで音楽を聴きにいったという、オルガン奏者としても作曲家としても一流だった17世紀の巨匠...ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707)。

かたや、後年バッハにとって生涯の職となったライプツィヒ聖トーマス教会の聖歌隊監督というポストに、自らも先に招かれていながら「自分はいまの主君を裏切れないから」と就任を辞退、かわりにバッハを推薦したという、18世紀随一の実力派人気作曲家、クリストフ・グラウプナー(1683-1760)。

どちらもルター派プロテスタントで、バッハのように教会のための音楽を多数書いていながら、合奏曲や鍵盤独奏曲にもすぐれた曲を多く残しています。

その魅力に惹かれつづけている歌手ふたりが中心となって、さまざまな作品を実演によって味わえるのはもちろん、彼らが生きた時代のドイツ語圏がどんな世界だったか、彼らが音楽を披露していた場面はどういったところだったのか、そういった背景事情などにも折々、思いを馳せる場ができてゆくことでしょう。

第一回となる2017年1月の演奏会では、二人の作曲家がどういう存在だったのか、おおまかに概観しながら、二重唱曲と独唱曲を通じてその音世界に、じっさいに触れていただく愉しみを体感していただきます。

「語り役」としてこのプロジェクトに加われることが、心より嬉しくてなりません。

2016年12月 白沢達生

◇出演者プロフィール◇ 北山のぞみ(歌・Soprano) 国際基督教大学(教養学部音楽専攻)卒。在学中より同学古楽研究会にて声楽と通奏低音を研鑽、学内外でのアンサンブル活動に参加する。声楽を鈴木美登里、渡辺祐介、野々下由香里の各氏に師事。2015年よりフォンス・フローリス古楽道場に参加。ルネサンスバロック期の声楽曲をレパートリーの中心としたソロ・アンサンブル活動を行う傍ら、近現代の宗教曲と邦人作品を主に扱うアンサンブルグループ『Thaumatrope』を主宰(共同)。2年前にクリストフ・グラウプナーの作品群と出会い、国内での認知を広げるための活動を志している。

町村彰(歌・Baritone) 東京大学大学院総合文化研究科 修士課程修了。 永井宏氏に指揮法を、青木洋也、大山大輔、浦野智行、トーマス・プファイファーの各氏に声楽を学ぶ。 第13回ブルクハルト国際音楽コンクール声楽部門で審査員賞を受賞。 現在、『笹の葉合唱団』指揮者、『アンサンブル タピーロ』代表、『ensemble 1623』メンバー。

山口範子(チェンバロ) 東京芸術大学卒業。同大学院修了。チェンバロ通奏低音鈴木雅明、中野振一郎に師事。海外の講習会にて研鑽を積む。大学在学中、安宅賞。 第9回古楽コンクール<山梨>第3位。国内の数々の古楽祭に参加。現在、ソロ、通奏低音奏者として活動を続ける。トリオアンサンブル「Sankt」メンバー。エコール・ヨコハマ チェンバロ講師。