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2017年10月13日(金)
@横浜市大倉山記念館
音楽団体incontro(インコントロ)第2回公演 「ルネサンスの音とあそぶ」を聴きに行ってきました。
https://facebook.com/incontromusic/
※公演の詳細は下記ページを参照ください。
http://arts-info.com/incontro/concerttop/2ndproject
古楽かふぇ庵主の古楽愛好家史の始まりはルネサンス期の無伴奏の合唱、いわゆる"アカペラ"でしたので、ルネサンス期の歌のコンサートを聴きに行くことは大きな楽しみの一つであります。
そんなわけなので、この度のincontro第2回公演も、とても楽しみにしておりました。
ルネサンス期の歌をお芝居に織り交ぜた公演は、涙有り笑い有り(ダジャレも有り?)の楽しい舞台。
はて、プログラムに、何故に
「サンタ・ルチア」があるの?
との疑問は、笑いと共に(割と簡単に)解消され、その筋書きもまた「ウマイ!!」と感心した私。
樽から出してくるワインて美味しいでしょうねぇ(*⌒▽⌒*)
会場である横浜市大倉山記念館の、長く深い歴史を感じさせる薫りに包まれながら進められた、incontro公演「ルネサンスの音とあそぶ」
出演者の熱のこもった(しかし力みのない程よいコミカルさを帯びた)演技のせいもあってか、会場(ホール)全体の雰囲気も和やかで明るくて、エンターテインメントとしてもイケてるなぁと感じました。
中世~ルネサンス期の歌の中から、比較的有名どころと思われる曲をチョイスして演奏していましたが、歌のアンサンブルのバランスがワタシ好み。
合唱も美しく響いておりましたが、"ガッチリ綺麗・壮麗なハモり"というよりも、温かみや親しみを感じる"優しいハーモニー"で、聴いていてホッとするタイプのアンサンブルに感じられました。
もしかしたら、ルネサンス期のみならず古楽全般の、いわゆる「世俗曲」と呼ばれる作品や、ヨーロッパの古謡や民謡を演奏するエキスパート集団としても、incontroは今後更なる発展を遂げていくのではと想像してみています。
それにしても、二部構成の舞台にこれほどの数の曲を並べて、よく芝居仕立てにしたものだなぁと感心、感動。
公演テーマのとおり、ルネサンスの音で、演奏者も聴衆も共に楽しく"あそぶ"ひとときを作り上げていたなぁと感じます。
オーナーの名前を冠した、居酒屋マルチノ。
(ちなみに原さんではないです)
舞台はこの、「古楽居酒屋」であります。
こがくいざかや・コガクイザカヤ。
ロシア系の方のお名前ではありませんが、何度となく言ってみたくなる不思議な言葉、コガクイザカヤ、ダスビダーニャ。
古楽を聴きながらお酒を飲んだりおしゃべりをして笑って、楽しいひとときを過ごせる酒場なんですね、この舞台は。
(既に次回営業を楽しみにしているワタシ(^^))
以下、登場人物の一部ですが…
お店の看板娘なのでしょうね、ラウラちゃん!
とっても可愛くて、歌と歌声もすばらしく。
ラウラちゃんのお父様もステキ、マッチョな笛吹きだわー。
あら?もしかして十字軍遠征からお帰りの戦士!?
舞台のだいたい真ん中らへん、「センター」を守られた
ハープ(アルパドッピア)の女神は、
器楽のアンサンブルをしっかと支えて、実に神々しく見えました(*´Д`*)
出演者の方々のうち、サラリーマン役のお二人を除いた皆さんが、素敵なルネサンス"風"衣装をまとっておられました。
上から下までピッチリルネッサーーンス!ではない点が、むしろ面白く親しみやすい気がしました。
登場人物=歌い手・弾き手の皆さんは、それぞれ役者さんとしてもイイ味だしておられたので、観て聴いて笑ってとにかく楽しませてもらった古楽かふぇ庵主であります。
音楽団体incontroについて紹介されているページには、
incontro="出会い"を意味する言葉であるという説明と共に、
「名前が意味する通り、大人から子どもまで全ての人にとっての「音楽との出会い」となるプログラムを企画することを目標に活動しております。」
とあります。
http://arts-info.com/incontro/
(音楽団体incontro公式ホームページより引用転載)
庵主の妄想が入っているかもしれませんが…
この度の公演には、この団体の目標や方針がちゃんと、終始一貫して貫かれていたものと思います。
小難しい話は抜きにして、西洋古楽の演奏を先ずは聴いて・見て、楽しんでもらえるように、そして、古楽との「出会い」が良い思い出となって、お客さんの心にのこるように、との工夫がこらされていたプログラムであったように感じました。
incontroは、自主公演のみならず、"出前"公演もしてくれる模様。
小・中・高・大学・専門学校といった教育機関や、各種イベントでの公演も活動の一つとしているようです。
incontroが、今後、アウトリーチでも活躍してくれることに期待しています。
きっと楽しい、きっと面白い!o(^-^)o
古楽かふぇにも"出前"を頼めるようになりたいなーとも考えた次第です。
古楽かふぇ庵主は、音楽団体incontroを、今後もウォッチし応援してまいります(^^)/
※団体インフォメーション
古楽を中心とした演奏団体
音楽団体incontroホームページ(声楽アンサンブル)
http://arts-info.com/incontro/
団体について | 音楽団体incontro公式ホームページ
http://arts-info.com/incontro/about
音楽団体incontro Facebookページ
https://facebook.com/incontromusic/